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機動戦士ガンダム

初代ガンダムを観た。 教養として観とくかーくらいの感覚だったんだけど、色褪せない深さ、面白さがある傑作だった。さすが現代まで語り継がれるだけある。

アムロ・レイ
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アムロ・レイに対してとにかく周りが厳しすぎる。「親父にもぶたれたことないのに!」は生意気なことを言ってぶたれたのかと思っていたが、けっこう理不尽な暴力だった。そりゃ民間人なのにいきなり戦わされたらガンダム乗るの嫌になるだろ…

アムロをぶったブライトさんは調べたら19歳で驚く。ていうかアムロは15歳なんか…全体的にみんな若すぎる。 ブライトさん、士官学校でてすぐにホワイトベースの指揮官を任され、みんなの命を守る立場にさせられてるから、アムロにイラついて殴ってしまうのもわからんでもないか…?

そして母親、父親との関係もなぜかかなり冷めている。どうして… ずっと辛い目に遭わされるアムロ、なんだかんだ戦い続けていて屈強メンタルすぎる。 ガンダム乗って脱走とかしちゃうけど…

シャア・アズナブル
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みんな大好き赤い彗星。士官学校時代の親友ガルマ・ザビと表面上は仲良く付き合っておいてハメる流れはひどすぎると思った。口はうまいけどじっさい何考えているかわからない非情なタイプ。中盤で全然出てこなくなってシャアお前どこに行った?となった。

サイドエピソード
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初代ガンダム、本筋と関係ない番外回の出来が特にすばらしかった。14話の「時間よ、止まれ」、15話「ククルス・ドアンの島」とか。戦争の悲惨さ、戦っている相手も戦場を離れれば血の通った人間であることを描いている。 その分、話は全体的に重くなっていて、ぜんぜん子供向けではないなと思うところでもある。だがそれがいい…

中盤、得るものと失うもの
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中盤、聞いたことのある名言やキャラ(黒い三連星とか)が登場してテンション上がるんだけど、同時に大切な仲間を失っていくのでとにかく重い。

リュウさん…マチルダさん…女スパイ… このへんもやはり、戦争の悲惨さ、理不尽さをしっかりと描いている。

終盤、唐突なニュータイプ論
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35話あたりの終盤は、打ち切り(52話の予定が43話に)というだけあって突然ものすごく駆け足に。 ララァ登場からのニュータイプ概念はスッと出てきてスッと終わったのでもっと丁寧に描いてほしかった感じはある。そのへんZガンダム以降で描かれるんだろうか…?

ジオン軍
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ジオンがアムロたち地球連邦軍にとってわかりやすい敵ではないこと、そしてジオンが最後までずっと地球連邦軍に苦戦し続けていたのは意外だった。アムロがいなくても連邦軍が勝っていたのでは…?と思わずにはいられない。 まあ、ガンダムまで奪われるとその後の量産につながるので確かにジオンが勝っていてもおかしくないが。(ジークアクス世界線)

名言
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純粋に物語として面白かったのが一番だけど、とにかく聞いたことのある名言のオンパレードで面白い。

  • 「アムロ、いきまーす!」(一回しか言ってない)
  • 「見せて貰おうか。連邦軍のモビルスーツの性能とやらを!」
  • 「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
  • 「悲しいけどこれ、戦争なのよね」

などなど。

ジークアクスなど他シリーズ
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初代を見終わってから再び見るジークアクスが面白すぎた。初めて見たときは???だったものが全部わかる…わかるぞ…!!状態になる。

たとえば、エグザベ専用ギャン(ハクジ装備)のハクジって何?って思ってたんだけど、初代でギャンに乗るマ・クベが大切にしていた白磁の壺のことだったのか。(あれは…いいものだ…!)

シャリア・ブルが初代だと終盤の1話で登場してスッと死んでいくキャラだったのは笑う。そして、シャリア・ブルがエグザベくんに「実戦は初めて?きみニュータイプだから大丈夫、いけるっしょ!」って言うくだりは、初代でシャアがシャリア・ブルに言う流れと同じでなるほど〜、となるなど。

一番興奮したのはソロモン攻略戦でシャアが白い軽キャノンと遭遇して「アルテイシア!?」となるシーン。初見時はアルテイシアって誰だよ!?って感じだったが、あれセイラさんのことだったのか! アムロがいない世界線でセイラさんがニュータイプとして覚醒?して白い機体に乗ることになってるのはアツすぎる…

ジークアクス、アルテイシアを登場させておいて一切の説明がないのが一番不親切だと思う。まあ終盤のララァが出てくんのもだいぶ置いてけぼりを食らったのでなんでもありか…

他シリーズのオマージュもいろいろわかって面白い。 ガンダムシリーズ、だいたい最後は謎の超やばいビームが放たれてとんでもないことになるんだけど、それは全部、初代のソーラ・レイのオマージュだったのか。

あとは水星の魔女の終盤の謎フェンシングや、ガンダムSEEDで主人公が砂漠に降り立つ展開とか。

初代ガンダム、本当に観てよかった。