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オールナイト上映

池袋は新文芸坐のオールナイト上映、全家族狂瀾怒濤ナイトにいってきた。

てっきり大学生が多いと思ってたが、おじさん・おばさんが多かった。 今回のラインナップが30~40年前の邦画だったからかもしれない。

オールナイト上映じたい、今は行われているところがかなり少なく、新文芸坐も昔は毎週行われていたが今は隔週開催になっているらしい。

今の時代はサブスクが主流だからしょうがないとはいえ悲しいね。

ウィークエンド・シャッフル
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筒井康隆原作のドタバタコメディ。いかにも昭和って感じの映画で、人の家の冷蔵庫を勝手に開ける感じが割としんどかった。 いくらなんでも下品な胸糞シーンが多すぎる。全体的に「いったい何を見せられてるんだ…」感が強かった。 過程を見ずに結果だけ見るとただ強盗が皆殺しにしただけに見えてしまうってオチはよかったけど… 最後の高く吹っ飛んで頭から地面に埋まる泉谷しげるとかギャグでしかない。 妻役の秋吉久美子がとにかく妖艶ってのが評価ポイントなのはわかる。

ラフレシア
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「すけべ妻、夫の留守に」というのが放映時のタイトルらしい。カオスなド変態ピンク映画。 深夜の映画館でピンク映画はきまずい。が、それもオールナイトのイメージだったのでちょっと楽しかった。 序盤で「光速がだんだん遅くなっている」というニュースがテレビで流れるが特に回収されない。夫婦のセックスシーンがなぜか早送りされるがその伏線だったのか…?本当に謎。 終盤の嫁姑の刀vs嫁の包丁二刀流の戦いは笑った。「あなた、腕を上げたのはぬか漬けだけじゃなかったのね…」 ひたすら奇抜さを狙ってる変態映画って感じで正直微妙だった。1時間と短かったからまあ許せるけど..

カタクリ家の幸福
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ペンションを営む家族による死体隠蔽ホラーミュージカル(?)。なんかストップモーションの人形劇が途中で挟まったりする。かなりカオス。 ペンションに泊まりに来る客がことごとく変死していく暗い展開をミュージカルによって笑いに変えてしまうのは発明的。 忌野清志郎が日本語カタコトのロマンス詐欺師役でててくるのもなんかすごい。俳優もやってたんだ。 現状サブスクになく、見る手段がかなり限られているらしい。観れてよかった。

逆噴射家族
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狂気に蝕まれた家族のスクラップ・アンド・ビルド。 とにかく狂気のグルーヴがすごいとしか言いようがない。圧倒された。 これが上映会のトリなのも納得。

ほとんどのシーンが家の中で、家族しか登場しないのにここまで面白い展開にできるとは… おそらく逆噴射聡一郎先生の名前の元ネタだと思うんだけど、確かに逆噴射先生が好きそうな映画だった。

総括
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自発的にはまず見ることのない映画ばかりだったので観れてよかった。 だた、どぎつい映画を連続して見たのでけっこう疲れた。 ドラえもんとかクレしん映画でオールナイトなら気軽に楽しめる気がする。そういうのはサブスクでできるのでやらなそうだけど。