オールタイムベストSF #
国内 #
- ハーモニーが1位。伊藤計劃はやっぱり強い。なんだかんだでまだまだ伊藤計劃以後なんだなあ。正直そろそろ終わってほしい。
- なめ敵も面白かったけど、かなりゼロ年代・伊藤計劃以後なんだよな…
- 唯一レベルで令和のSFである春暮康一に期待。逆に春暮康一・小川哲以外はベテラン作家ばかりだな…オールタイムベストだからそういうものか。
- 作家部門の1位2位が小松左京・筒井康隆だったけど普段SNSでは話題を見かけないので本当に?と思った。SFマガジン購読者ってかなり年齢層が高そう。偏りを感じる。
海外 #
- 短編はやはりテッドチャンが強すぎる。ほとんど無双状態。
- 海外SFはとりあえずイーガンとテッドチャン読んどけばええねん!と思わずにはいられない。(よくない)
- 2位にプロジェクトへイルメアリー、3位に三体は予想通りとはいえ嬉しい。PHMは誰にでも勧められる最高のワクワク科学SF。PHMを義務教育に組み込めば理系が爆増すると思う。それくらいの力がある。
- 1位はソラリス。名作だと思うけど自分はそこまでハマらなかったなー。動きが乏しいし。海外文学もだけど膨大な知識で煙に巻く系はあんまり…
全体 #
- ランクインしてる中で実際に読んでるのは1割くらい?全然読んでないな…
- 海外長編に限ると半分くらい読んでいる。やはり自分は海外SFが好きだ。国内はあんまり読む気しないんだよなー。唯一よむ飛浩隆は超寡作だし…(しおつきの帯に8年ぶりの短編集って書いてあってビビった…)
- 全体の票数をみるに投票者数は500~600人くらい?SFファンってやっぱ少ないな…(自分も投票してないが)今時わざわざSF読むのはかなりの物好きという事実を突きつけられて複雑な心境。
- この投票、国内/海外、短編/長編で各5作品(計20作)だった気がするけど、そんなの相当なSFファンじゃないと選べないと思う。自分のオールタイムベストをここに書こうと思ったけど、選ぶのがめんどくさすぎるのでやめた笑。そういうこと。
読切『アフター・ゼロ』グレッグ・イーガン #
地球温暖化が進む未来。地球と太陽の間に巨大レンズを設置し、太陽光を散乱させることで気温を下げるプロジェクトを立ち上げる主人公に対し、時間の門を建造して歴史を塗り替えるというトンデモプロジェクトと融資を争う政治的展開でめちゃくちゃ社会派SFだった。それにしても、票数で勝つために相手の票を分散させるみたいな戦略がやたら実践的で笑う。
反知性的な集団によって世の中がおかしな方向に進んでしまう警告は万物理論でも描かれていたが、こっちはより現代へのリアルタイムなメッセージ性が強いというか、昨今の情勢をみてると全然笑えないよなーとなった。「堅実性」のときも思ったけど、最近のイーガンの作風はかなり社会派に寄っていて、ハードSF要素はかなり控えめになってるっぽい。