上映会で。昔みて衝撃を受けた映画。久しぶりに見ても面白かった。
こういう既存の枠組みをメタな視点で破壊していく作品が好きで、例えばミステリだと東野圭吾の『名探偵の掟』は高校生の時にどハマりした記憶。
ホラーとミステリって親和性というか、共通点多いなーということに気づかせてくれた。懐かしい。
CABINみたいに自分の予想を斜め上からぶち壊してくれる作品が好きだ。ミステリだとメフィスト賞作家の作品はそういうのが多い。
SFはお決まりみたいな展開はあまりないけど、「え〜〜〜そうなっちゃうの〜〜〜???」って作品は結構あって、大好き。 最近読んだのだとカズオ・イシグロの『クララとお日さま』とか。
こういう感覚はそもそも基礎知識がないと発生しないので、成長したとも言えるし、ある意味純粋に楽しめなくなったとも言える。記憶を消したいと思わないでもない。初めて十角館を読んだ時の衝撃とかもう一回味わいたいよな。
で、ホラーの話に戻るけど、僕はホラーを見てもほとんど怖がれない体質というか、笑ってしまう。
なんでだろうと思って考えてみたけど、どうも映像作品をフィクションと割り切る癖がついてしまったせいで当事者意識を全く持てなくなったせいらしい。(ちなみに、現実で誰かが襲ってきたら当然怖い。)
ミステリにしろ、ホラーにしろ、メタな視点でフィクションに触れる癖がつきすぎて変に冷静になってしまう。これはこれで正しくホラー作品を楽しんでる感じがしなくてどうなんだろうと思う。
逆に怖がれる人が羨ましい。ホラー無理な人からは「なわけねえだろ!」って言われそうではある。