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ゴッド・ガン

ゴッド・ガン
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頭がおかしい科学者が神を殺す話。

神は光で世界を作ったのだから、光の銃で神を殺すことができるはずというロジックが面白い。 キリスト教的な世界観を仮定しまくってはいるが。

神の存在を認めるオチはSFとしては意外で新鮮だった。現代SFは神の不在を証明する話ばかりなので。

「どこへ行くの?」「神を殺しに」言ってみたいセリフ圧倒的No.1。

ブレイン・レース
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瀕死になった友人を助けるため、外科手術に長けた謎の異星人を頼る話。

異星人の趣味が悪過ぎて笑う。まさかブレイン・レース(ド直球)だったとは… かなり不気味でグロい。救いようのないオチもよかった。

人間が宇宙人にメチャクチャに改造されてしまう系の話だと、奥浩哉の「いぬやしき」が思い浮かぶ。

宇宙人とは関わらないようにしようと思った。

邪悪の種子
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頭おかしい外科医が、地球にやってきた不死身の宇宙人を解剖しようと執着しまくる話。

登場人物、スケール共にぶっとんでてこれが一番面白かった。

社会の価値観が解剖を許してくれないから自分を冷凍睡眠して未来の価値観で解剖しようって思考回路、イカれ過ぎている。不死の仕組みを解明しないと気が済まない好奇心というかもはや狂気。こういうの大好き。オチも秀逸。

まとめ
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バリントン・J・ベイリー、やたらイカれた登場人物が出てくるし、シニカルなユーモアがあってかなり好きな作家かもしれない。