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『ナイン・ストーリーズ』感想

サリンジャー難しすぎる、というか合わなかった。

当時のアメリカの文化や社会情勢に詳しくないのもあるが、細かい仕草や会話の端々から人の感情を読み取らなければわからない作品が多くて本当に難しい。

自分は徹底的に人の感情に興味を持てないので正直苦痛だった。

興味がないどころか、登場人物の感情を推察することに明確な心理的ブレーキが発生することに気づいたのは発見。

「読めないものは読まない」がモットーで、これはかなり変えにくい考え方なんだろうな。

思えば、客観的な情景描写や情報提示、抽象的な思考・アイデアに興味があるのであって、それがミステリやSFが好きな理由なんだよな、と再認識。

文学との相性の悪さをどうしても感じてしまう。少しずつ克服していきたい。

パロディされがちな「バナナフィッシュにうってつけの日」「笑い男」が読めたのはよかったと思う。